3品種のあやめについて、がく片の長さと幅、花弁の長さと幅の4種の特徴量の関係を、計測結果[1]の分布により観察します。(データはサンプル中に保存 ダウンロード)
課題:特徴量の組み合わせによる分布の差異を比較するためには、特徴量の切り替えを簡便に行うことが求められます。
MyriaViewによる解決手法:表示空間軸に対応する、特徴量を記述する入力チャンネルを、MyriaViewの機能を用いて簡便に切り替えます。
入力データ:チャンネル数=6(サンプルID+特徴量x4+種別)、次元数=1(150行(標本))
前処理:文字列指定の種別を整数値(0~2)に変換した種別IDをチャンネルに追加します。(表計算ソフト等の機能を利用; 前処理後のファイル ayame.csv をサンプルデータ中に保存)
処理手順:
(1)前処理後の7チャンネル(ICh0-6)・1次元(IDim0)のデータを入力します。チャンネルのうち、サンプルID(ICh0), 種別(ICh5)は評価から除外します(サンプルデータ中のデータ構造ファイルayame.dstにより指定可)。(MyriaView操作:メインウィンドウのメニュー>[File]>[Load Data]で表示するウィンドウ内で処理)
(2)必要に応じて、入力後のデータを確認します。(MyriaView操作:メインウィンドウの[Table View+]ボタンで表示するウィンドウ内で処理)

(3)表示チャンネル・表示空間軸の条件を設定し標本の分布を表示します。((MyriaView操作:メインウィンドウの[Set Channels/Dims View+]ボタンで表示するウィンドウ内で処理))
(3-1)表示チャンネル数=1、 表示チャンネルP=最頻種別ID(画素値算出手続:Mode(最頻値)、対応入力チャンネル:ICh6(種別ID))とします。入力要素の存在しない箇所を種別ID=0と区別するため、離散化範囲を-1≦v≦2、ステップ幅=1、ステップ数を4ステップとする。(MyriaView操作:離散化条件の変更は当該表示チャンネルの[Set Condition]ボタンで表示するウィンドウ内で処理)

(3-2)表示次元数=2、表示空間軸X=ICh1(がく片長)、Y=ICh2(がく片幅)として要素の分布を表示します。必要に応じ、離散化条件を調整します。種別IDにより色分けされた2次元分布が表示されます。(MyriaView操作:離散化条件の変更は当該表示空間軸の[Set Condition]ボタンで表示するウィンドウ内で処理)
(3-3)(3-2)と同様にして、表示空間軸を他に切り替えて表示します。(下記はX=ICh3(花弁長)、Y=ICh4(花弁幅)の場合)
<参考文献>
[1]Fisher, R. A.: The use of multiple measurements in taxonomic problems. Annals of Eugenics, 7, Part II, 179-188 (1936).
最終更新:2015年6月9日

