表示空間データから等値面内領域を抽出するには

MyriaViewで表示空間データから閾値処理により等値面内領域を抽出する際には、等値面構造を解析した後に以下の手続きを行います。(操作の詳細は取扱説明書7.4節に記載)

(1) メインウィンドウのIsosurfaceProcessingパネルで[Extract Regions/Local Extrema+]ボタンを左クリックし、表示された閾値処理ウィンドウの[Thresholding]タブ(下図)を選択します。

ExtractRegionsFig2

(2) 通常の領域抽出を行う場合は、[Extract]項目選択部(上図(a))で[Regions]を選択します。極値領域を抽出する場合は、[Extrema]を選択します。

(3) 等値面構造解析で空洞解析を行っている場合、通常の領域抽出で実領域と空洞領域を共に抽出対象とする場合は[Type]項目選択部(上図(b))で[Any]を選択します。実領域または空洞領域のみを抽出する場合は、それぞれ[Solids(…)]および[Cavities(…)]を選択します。

(4) 等値面構造解析で空洞解析を行っている場合、極値領域抽出で極大領域と極小領域を共に抽出対象とする場合は[Type]項目選択部で[Any]を選択します。極大領域または極小領域のみを抽出する場合は、それぞれ[…(Maxima)]および[… (Minima)]を選択します。

(5) チャンネル値を基準とした閾値処理により領域を選択する場合は、チャンネル値閾値設定エリア(上図(c))内のチェックボックスを選択し、領域サイズ閾値設定エリア(上図(d))内のチェックボックスを非選択とします。チャンネル値閾値は、上図(c)内の数値入力部を操作し、閾値の最小・最大値を指定することで行います。

(6) 等値面内領域サイズを基準とした閾値処理により領域を選択する場合は、上図(d)内のチェックボックスを選択し、(c)内のチェックボックスを非選択とします。領域サイズ閾値は、(d)内の数値入力部を操作し、閾値の最小・最大値を指定することで行います。

(7) チャンネル値と等値面内領域サイズを同時に閾値として使用する場合は、上図(c)(d)のチェックボックスを同時に選択します。2種類の閾値を評価する際の優先順位は、[Priority]項目選択部(上図(e))より指定します。

(8) ウィンドウは閉じずに表示されており、処理結果はメインウィンドウの可視化結果表示エリアで直ちに確認できます。修正が必要な場合は上述の処理を繰り返します。

(9) 設定を終了する際は[Close]ボタンを左クリックし、ウィンドウを閉じます。

 

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